あるご家族の家造り(二世帯住宅) 32・1階、南側の和室その4
2008年06月29日(日)
今日は日曜日です、雨が朝から降っています、いかにも梅雨の雨だな〜という感じです。
学生時代の梅雨の時期を思い出しました、
ちょっと寒いかな〜Tシャツだけでは、当時は流行ったストライプの綿の上着を羽織って、
二十歳の頃ですからちょっと雰囲気を勝手に作って、
梅雨ですから、蛇の目傘を買って鎌倉に行きました、
♪ わかか〜あった〜あの頃〜
・・・
そんなことを思い出させる位の、丁度いい感じの雨と湿度と気温です。
やっぱり梅雨はこうでなくっちゃ、
1階、南側の和室その3のつづきその4です。
・・・
そしてご主人が仰いました。
黒柳さ〜ん、ちょっと聞いてもいいですか?・・・
はい、どうぞっ
この〜、床の間に取り付けて頂いた床柱ですが、とてもいい感じなのですが、
床から中〜くらいの高さの、丁度中央のここに、あの〜、穴が二つ空いていますが・・・
これは〜、どんな風に使われる為の穴ですか?・・・
・・・
・・・
私は、・・・思ったのです。
(ハハ〜ン そうか〜・・・きっと、そうだ!、と)
そして、お話をしました。
そうですね、よく、気が付かれました、さすがですね〜。
実は、これは、ですね、
(一呼吸おいて)
床の間を飾るために、ここに飾り釘をつけて、一輪ざしとか、たんざくとかをを掛けられるように、ご用意しました穴です。
ああ〜・・・そうですか!・・・やっぱり!
いや〜、なんに利用される穴なのかな〜?、と、思ったものですから・・・
きっと!
床の間ですから、何かを飾ったりする為の物なんじゃないのかなとか思っていて、さてさてじゃあ何かな? やっぱり聞いて見ましょう、となったものですから
お聞きしてみたのですが、そうですか〜、了解しました。
ニコニコ
・・・
そして実は、
はいっ??
・・・
S様、I様ご夫妻様、この床柱、ご記憶ありませんんか?
??
見た覚えありませんか?
エッ!!
ホラ、これは、解体の前に家を見させて頂いた時に、2階の和室の天井の・・・
エッ!エッ!
あっ!あっ!、あ〜、あ〜
解かりました!、あの船形天井の中央の丸い柱!!
もしかして、あのあれですか?
そうです、思い出されました?
ハイハイ、ハイ〜
そうです、この床柱は、その棟木に使われていた桜の化粧丸太です。
いい感じでしょう、新しいこの床の間に合っているでしょ。
そして、あの時は照明器具が中央から釣り下がっていましたですね!
ハイハイ
さっき、この穴は一体何の為の穴ですかと仰った2つの穴のうち、
この穴は、その照明器具を吊り下げていたコードを通す為の穴です。
こっちは、そのコードが長くってそれを止めていた金物で出来たあとだったんです。
あ〜〜、解かりました〜
そうか〜 そうですか〜
ですから、この床柱は初めから穴があいていて、それから20年以上も経っているので、穴の周りは、今開けた様に木の色が新しくはなくて、化粧丸太の外皮と同じ様に色が変わってきていて、丸太の色と丁度いい色合いになってきているんですね。
あっはっはっ
私達は、てっきり、これは何かを細工する為の穴なんだゾ、きっと。と思っていて、
柱の雰囲気もいい感じで古さがあって、
穴もいい色合いになっていて、床柱をこんな感じで細工をされるのは、職人さんたちさぞかし大変なんだろうな〜と思っていて、ね〜
でも、そうなんだ〜
ほんとに、
たった今の今まで、お話を聞くまで、解からなかったんですね〜、ね〜
そうですか〜 そうですよね〜 いやいや〜、よ〜く解かりました。
あっはっはっ
(お客様に笑って頂けるのはとっても嬉しいです。)
・・・
そして、それは又、いい感じの穴となって今も雰囲気を出してくれています。
一輪挿しのお話は、その場の雰囲気でとっさに出した話です。
ゴメンナサイ。
そして、落とし掛けに使われていた角竹も、この新しい床の間の落とし掛けとして再利用されていて、やはりとってもいい感じです。
こうして、
今までの建物の何かが、新しい建物の中にちょっとした感じで組み込まれていますと、なんとなく気分はいいのかな、ちょっとだけだけれど、落ち着くのではないのかなと思っています。
お読み頂いた方に、このようなことをしたりしますと、ちょっと落ち着いた感じが出るのかな、と思っていただけると嬉しいです。
そして、何よりも、お建てになるお客様に喜んで頂けることが一番嬉しいです。