“ご存知ですか?”シリーズ 狭小敷地編(19)
2008年02月11日(月)
“ご存知ですか?”シリーズ 狭小敷地編(19)
※この記事は、旧ホームページに掲載されていたコラムです。
「3つのびっくりって何〜に?」です。
さて、では、一体この3つのびっくりって何〜に? ですが、
この3つのびっくりのお話は、暖ったか敷地 小まわり敷地の場合と、特別に限ったことではないかもしれません。それぞれの敷地のスタイルから、家族構成から、状況はもういっぱいいっぱい千差万別とありますが、その中から1例を考えていきますね。
え〜と、これは、もちろん建物のことについてのお話です。よろしくお願いしますね。
例えば 敷地の南側に面している部屋があるのに、その南側に窓をつけない場合があります。それは南側の向こう側の状態(隣の敷地内の状態のことですね)が、窓をつけるよりも つけないほうがいいと判断される状況だったりする場合があります。
それは、こちらの敷地の南側にあまり空地が出来ない、南側よりも他の方に空地を設けた場合、その土地が東西に少し細長く南北に短くて、南側に隣の建物がピッタリと連なっている(これは一般的に普通の当たり前の状態であって特別なことではありませんが)場合とか、南側の建物のプランニングの状態がこちらとどうも視線があってしまう場合とか、又、冬の日ざしが、全く1階には入ってこない(ちょっと考えますと、これもごく一般的ですが)状態であるとか。
これらの場合に、もしこちらの南側にいっぱいのプランニングをしようと思い切って考えた時、あ、そうそう、これはリビングとかLDKとかの空間をプランニングする場合がより効果的なのですね。ここに、南に面した場所に、窓をつけないで壁をつける(壁のままにしておくといった方がいいでしょうか)場合があります。そしてその壁は出窓風に出したりしますが、あくまで窓ではありません、壁ですね。
そしてもしかすると、それは腰掛けられる位の高さで出窓風に出ていますが、あくまで壁であって これを“出壁”と呼んでいます。そして、この出壁、出ている部分の空間はやはり広さを感じさせてくれますが、これもちょっといい感じの広さ、開放感をつくってくれています。
そして、この出壁は、椅子を兼ねることが出来るものであったりしますね。これ なかなかいいです。
“なぜ? 窓はないの?” “なぜ壁なの?”
“それはなぜか?” 窓をなくすことでその部屋は空間的に開放的な感じが出て来たりするのですね。これちょっと不思議な感じがしたりするかもしれませんが 実は窓がなくなることで、隣の家を見ることがなくなって、隣の家の感じ、存在が全くかんじられなくなる、気持ちの中から、全く、隣の家があるっていう感じがなくなってしまって、こちらサイドの空間のみの感じしか感じなくなるのですね。
これは、実にとっても開放的な雰囲気、気分、空間になるのです。
これは、不思議ですね、というよりも考えれば極めて当たり前のことです。隣の家が視界からなくなっているのですからね。
“ヘェー そうなんだー。” “本当かな〜。”
南側いっぱいにプランニングして、そしてLDK、そして南側に窓なしというのは、ちょっとびっくりしませんか?、そして、これを1つ目の “びっくり” としますね。 (びっくりしないかな〜。)
そして、西側か東側に、ちょっと大きめの窓が付けられるプランニングですともっといいかもしれませんね。
次に、このLDKの出壁近くの上の階の、一部分を、部屋にしないでLDKの吹抜けにするのです。
出来れば、この吹き抜けの大きさは3帖以上がいいかと思いますが、ちょっと無理ですヨ、と出来なければ2帖位、それでも駄目なら1帖でもいい のですが、もう1帖はキャットウォーク(ここでも透明の耐圧ガラスを意味しています)をつけるのですね。これは、吹抜けとか、キャットウォークをつけることで、空間の拡がり、視界の拡がりを感じさせてくれる事で開放感を出すのですね。ただし 吹抜けとかキャットウォークを考える場合は、2階部分をHIROBAとかホールとかの家の中の公的空間としてプランニングして下さいませね。
そしてこれを2つ目のびっくりとします。 (びっくりしないかな〜。)
3つ目のびっくりは、吹抜けの上のトップライトをつけること、又はキャットウォークの前(南側)に大きな窓をつけることです。ここから、本当にびっくりするくらいの明るさが入ってきます。出来れば「TL」と「キャットウォークの南側の窓」の両方を、プランすることが可能であればもうこれは完璧ですね。
そうしますと、この1階の南面の窓が壁になっていても、明るさと広さはもう十分にOKですし、なによりも南側の隣地からの影響が本当に感じられなくなって、すっかり家族団欒(だんらん)となってしまいます。
そうそう その時に大事なのは“SCの家”ということでしょうか。
隣家の音が、本当に “あれっ?聞こえなくなっちゃった!” ってなってきて、これも又 一層、のんびり ゆっくり ゆっくり 楽しく 家族団欒をつくってくれていますね。
3つのびっくりが、こんな風にして、実際にプランニングの中に考えられて、取り入れられていきますと、お客様とっても楽しんでいただけますね。
次回は狭小敷地編(20)
「“狭小敷地と狭小住宅は似てるかなー?”“いいえ違うよ 全く違うよ!”」です。お楽しみに!